SNSの一枚から全国区になった絶景がある。君津市の清水渓流広場、通称「濃溝の滝・亀岩の洞窟」。洞窟から差し込む光が水面に映り、条件がそろうとハート形に見えるスポットだ。アクセスと見どころを整理する。
濃溝の滝・亀岩の洞窟とは
場所は君津市笹川、小櫃川水系・笹川の上流に位置する自然公園。亀岩の洞窟は、農業用に川の流れを付け替えた「川廻し」の際にできた人工のトンネルだ。そこを抜ける水が小さな滝となり、洞窟の手前に淵をつくっている。周囲は遊歩道が整備され、木道と階段で滝の正面まで下りられる。
ハート形の光が見えるのは3月と9月
話題になった「ハート形の光」は、いつでも見えるわけではない。洞窟を抜けた光が水面に反射し、洞窟の輪郭と合わさってハート形に見えるのは、太陽の角度が合う3月・9月のお彼岸前後、それも早朝の限られた時間とされている。霧が出る朝はさらに幻想的になる。2026年の秋分は9月23日。お彼岸は9月20日〜26日にあたり、この前後の早朝が秋の狙い目になる。ただし光の条件は天候と時間に左右されるため、見られない朝もある。時期が外れる季節でも、新緑が濃い初夏や紅葉期は、苔むした岩と清流のコントラストを目当てに歩く価値がある。光の条件にこだわらず、渓谷散策として楽しむのに向く。
| ハート形の光を狙うなら | 目安 |
|---|---|
| ベスト時期 | 3月・9月のお彼岸前後 |
| 時間帯 | 日の出後の早朝の限られた時間 |
| 好条件 | 霧が出る朝はより幻想的 |
2026年は、彼岸と大型連休がそのまま重なる
2026年の秋は、ハート形の光を狙う条件が例年より整う。9月19日(土)から23日(水)までが5連休になるためだ。19日(土)・20日(日)の週末に、21日(月)の敬老の日と23日(水)の秋分の日が続き、その間に挟まれた22日(火)も休日になる。敬老の日は9月の第3月曜で、2026年は21日にあたる。
秋分の日は9月23日、彼岸は9月20日〜26日。連休の日程がまるごと彼岸の期間に収まる年である。ハート形の光は彼岸前後の早朝に条件がそろうとされるため、「狙える時期」と「まとまった休み」が重なることになる。
ハート形に見えるのは日の出後の限られた時間だけである。連休だからと昼に訪れても条件は成立しない。狙うなら早朝に現地入りする前提で予定を組みたい。その日の日の出時刻は、国立天文台の暦計算室で事前に確認できる。
連休の早朝に行くなら、駐車場から逆算する
清水渓流広場の駐車場は第1(普通車26台)・第2(20台)・第3(約80台)の計3か所、合わせて約126台。このうち滝に最も近い第1は26台しかない。平常時でも早朝と休日は混み合うが、「彼岸 × 5連休 × 早朝」が重なる9月19〜23日は、条件を狙う来訪が集中する可能性がある。第1が満車なら第2・第3から歩くことになるため、到着時刻に余裕を見ておきたい。
光の条件は天候と時間に左右され、見られない朝もある。霧が出る朝はより幻想的になるとされるが、これも狙って出るものではない。空振りの可能性を織り込み、渓谷の散策そのものを目的に組むと満足度が下がりにくい。雨で予定が崩れた場合の代替は、館山・南房総の雨の日スポット10選にまとめている。
アクセス・駐車場
車の場合、館山自動車道「君津」ICから房総スカイライン経由で鴨川方面へ。駐車場は第1(普通車26台)・第2(20台)・第3(約80台)の計3か所で、滝に近いのは第1。電車はJR久留里線「上総亀山駅」下車、デマンドタクシーで約15分。高速バスは「君津ふるさと物産館」下車、徒歩約20分。
訪れる際の注意
遊歩道は階段や木道が多く、雨上がりは滑りやすい。歩きやすい靴で訪れたい。早朝や休日は駐車場が混み合うため、時間に余裕を持って向かうのが無難だ。近くには道の駅ふれあいパーク・きみつもあり、食事や買い物と合わせて巡れる。房総半島の内陸、緑深い渓谷の絶景を、君津まで足を延ばして確かめてほしい。
Photo: Tetsuji Sakakibara (CC BY-SA 2.0) / Wikimedia Commons
出典(2026年6月時点で確認)
- 君津市|清水渓流広場(濃溝の滝・亀岩の洞窟) / 君津市|清水渓流広場へのアクセス方法
- 君津市観光協会|清水渓流広場
- 国立天文台 暦計算室(2026年の秋分=9月23日、彼岸9月20〜26日、日の出入りの計算)