子どもの登山デビューに、南房総市の「富山(とみさん)」はちょうどいいんですよね。標高349メートル、ふたつの峰が並んだ姿が特徴の里山です。あの『南総里見八犬伝』の物語が始まる舞台で、山の中には伏姫と愛犬・八房がこもったと伝わる「伏姫籠穴(ふせひめろうけつ)」も残っています。
八犬伝の舞台を登る
登山口は、JR岩井駅から歩いて行ける福満寺のあたり。物語の籠穴に立ち寄りながら、木陰の道を登っていきます。山頂までは登り1時間ほど、往復でも3〜4時間が目安。山頂の展望台はリニューアルされて、東京湾も、晴れれば富士山も、ぐるりと見渡せるようになりました。
親子登山のポイント
「のんびり田舎で子育て」なんてきれいごとだけじゃ続きませんけど、休みの日に親子で一座登りきる、そんな体験ができる山が近所にあるのは、やっぱりこの土地の強みだと思うんです。富山学園下と福満寺の近くに、無料の市営駐車場とトイレがあります。標高が低いぶん夏は暑いので、朝早いスタートと、多めの水分を忘れずに。虫よけもあると安心ですよ。
所在地:千葉県南房総市(登山口・福満寺周辺)
標高:349m(往復3〜4時間が目安)
駐車場:無料の市営駐車場・トイレあり
アクセス:JR岩井駅から登山口まで徒歩圏
公式:南房総いいとこどり
初心者向けでも油断はしない
富山は標高だけを見ると手軽ですが、登山道には坂や足元の悪い場所もあります。子ども連れなら、暑い時期を避ける、朝早く出る、雨上がりは無理をしないなど、低山らしい注意が必要です。
岩井駅周辺や道の駅富楽里とみやま、海沿いの立ち寄り先と組み合わせると、登山だけで終わらない南房総の半日コースになります。里見八犬伝の物語を少し読んでから歩くと、伏姫籠穴や山頂の景色もより印象に残ります。