館山市那古に「那古観音」の名で親しまれる古刹がある。正式には「補陀洛山 那古寺(なごじ)」。養老元年(717年)、僧・行基が元正天皇の勅命を受けて創建したと伝えられる、開創1300年を超える古刹だよ。海中から得た香木で千手観音像を刻んだ、という言い伝えが残っている。
坂東三十三観音の結願寺
那古寺の最大の特徴は、坂東三十三観音霊場の「第33番結願寺(けちがんじ)」であることだ。江戸時代から続く坂東巡礼の終着点として、長年にわたって全国の巡礼者を迎え入れてきた。拝観の受付は9:00〜16:00。結願の証の授与もあるので、巡礼を締めくくる人には外せない寺だな。
多宝塔と大蘇鉄
境内の見どころは、宝暦11年(1761年)に建てられた多宝塔と、客殿前の大蘇鉄(おおそてつ)。どちらも文化財に指定されている。多宝塔の落ち着いた佇まいや、12本に枝分かれした大蘇鉄の迫力は、結願寺らしい風格を感じさせるよ。境内からは館山湾も一望できる。
表門側には大型バスも停められる無料駐車場が完備されているので、車でもお参りしやすい。海と山に囲まれた静かな環境で、坂東巡礼の歴史にゆっくり浸れる寺だよ。
住所:千葉県館山市那古1125
拝観受付:9:00〜16:00
駐車場:無料(大型バス可)
見どころ:坂東33番結願寺・多宝塔(1761年)・大蘇鉄
公式:那古寺公式
那古寺は、館山市街から近い一方で、境内に入ると静かな山寺の空気があります。観音堂まで上がると海が見えるため、寺社巡りだけでなく、館山湾を眺める短い散策としても使いやすい場所です。
坂や石段があるので、歩きやすい靴で行くのがおすすめです。那古船形駅周辺、北条海岸、崖観音方面と組み合わせると、館山北側の歴史スポットを半日で回る動線が作れます。