【館山市】館山海上技術学校、2028年秋に廃校へ。船員不足が地方の海事教育を直撃
暮らし・行政 📅 2026年5月25日 06:49

【館山市】館山海上技術学校、2028年秋に廃校へ。船員不足が地方の海事教育を直撃

千葉県館山市にある館山海上技術学校が、2026年度から学生募集を停止し、2028年秋に廃校となることが明らかになりました。日本経済新聞(2026年5月22日付)が報じています。

内航船員を育ててきた70年以上の歴史に幕

館山海上技術学校は、日本海洋科学振興財団が運営する海事専門学校で、国内の物流を支える内航船の甲板士や機関士を養成してきた機関です。館山という土地柄——東京湾の入口に位置し、海と深く結びついた地域——にとって、この学校は単なる教育機関以上の存在でした。

廃校の直接の原因として挙げられているのが、全国的な船員不足です。海上経験を持つ有資格者自体が減っており、その不足が今度は「教える側の確保」にも波及しているという構造的な問題です。船員が減る→教員になれる人も減る→教育機関が維持できなくなる、という連鎖が起きています。

「船員不足」は館山にとっても他人事ではない

内航海運は、石油・食料品・建設資材など私たちの日常生活を支える物資の大部分を運んでいます。そのパイプを担う船員の育成拠点が一つ失われることは、地域の雇用という観点だけでなく、日本の物流インフラという観点からも軽く見られない話です。

南房総・館山エリアへの移住を検討している方の中には、「海の仕事に関わりたい」という方も少なくありません。そうした人材の受け皿となってきた機能が、地域から一つ消えることになります。

2026年度から募集停止、閉校は2028年秋

スケジュールとしては、2026年度から新規学生の募集を停止し、在校生の卒業をもって2028年秋に正式に閉校する予定です。

館山の海と人をつないできた教育機関の歴史が、静かに幕を閉じようとしています。